マンションの防犯対策

マンションはオートロックや監視カメラ設置の建物も多く、アパートや戸建てに比べて防犯意識が高いところも多いようです。ですがもちろんマンションに泥棒が入らない、という事は全くありません。むしろマンションだから安心だと思い込んでいる人が、泥棒の被害にあうケースが多くなっています。特にマンションの高層階に住んでいる人は、防犯意識がひくいため、ついついベランダの窓を施錠せずに外出してしまう人がいます。実は、マンションの高層階(4階以上)で泥棒に入られた際の侵入経路で最も多いのは、無施錠の窓や玄関ドアから、になっています。オートロックだから、玄関に鍵をかけずにゴミだしにいってしまったり、登れないだろうから、と窓にカギをかけずにコンビニに出かけたりして、やすやすと泥棒の侵入を許してしまうケースが多いのです。備え付けられた防犯対策を過信して、自分の防犯意識が疎かになってしまうという典型的な話です。
 その他にも、マンションは泥棒に狙われやすい理由があります。単身者用のマンションは、1人暮らしの人がほとんどなので、夕方電気がついていない部屋は留守だと確認しやすいという事、金庫など面倒な場所にお金を隠してはいないことが多いということ、駅に近く、逃げやすい環境が整っているという事などが狙われる理由です。逃げやすい立地であるというのは、単身者用のマンションだけでなく、ファミリータイプのマンションにも言えることです。不便さを楽しむリゾートマンションでもなければ、さほど不便な立地にマンションは建ちませんから。また、一度ベランダに侵入すれば、カギのかけ忘れた部屋をベランダ伝いに捜しやすいというのもマンションが狙われる理由のひとつです。マンションに施されたセキュリティ対策も、住んでいる人の防犯意識がなければ意味がないのです。

 
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